双極性障害と人格障害
人格障害(パーソナリティー障害)という言葉をご存知でしょうか。
人格障害にはさまざまな種類がありますが、これも双極性障害などと同じく心の病気です。
この人格障害は双極性障害と併発することがあるのでしょうか。ここでは、人格障害と双極性障害について考えてみましょう。
人格障害とは
人格障害とは、人とは違う言動や考え方などを繰り返すことで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりするような精神疾患です。
認知というのですが、ものの捉え方や考え方、感情や対人関係などで、周りとは全く異なる行動するため、周囲から反感をかったり、またそれが原因で、本人が生きづらいと感じます。
この人格障害には、演技性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害など様々な種類のものがあります。
どれもそれぞれ特徴があるのですが、どの人格障害にしても、本人の生きづらさや周囲困ることは変わりません。
双極性障害と人格障害
双極性障害とある種の人格障害では似た症状があり、まれに誤診をされることがあります。
例えば双極性障害と境界性パーソナリティ障害には、行動や考え方などをコントロールできないという共通点があります。
双極性障害の躁状態では、気分が高揚してしまって行き過ぎた行動や考えかたをしてしまうものですが、境界性パーソナリティ障害では、気分が高揚しているかどうかにはかかわらず、常にそういった行動をしてしまいます。
双極性障害では、症状が落ち着いているときには、躁状態時にしてしまった行動について、本人でも行き過ぎたことだと自覚することができるのですが、境界性パーソナリティ障害ではそれができません。
ですから、双極性障害と境界性パーソナリティ障害を見分けるのは、そこがポイントとなります。
またほかの人格障害についても、本人では自分のことどこがおかしいのかを自覚することができません。ですから、双極性障害と人格障害を見分けるのは、そこまで難しいことではないでしょう。
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